2004年1月20日 サンケイスポーツ
かつみ・さゆり ぼよよ〜ん 銀幕デビュー トヨエツ主演、丹下左膳
 ぼよよ〜ん、銀幕に進出!夫婦漫才コンビ「かつみ・さゆり」が、映画デビューすることが19日、分かった。2人が出演するのは、映画としては38年ぶりに復活する時代劇「丹下左膳 百万両の壺」(7月公開、津田豊滋監督)で「回収屋」の夫婦役。劇中、さゆりの髪飾りも使われ、ナント、「ぼよよ〜ん」を披露する場面も。名作での映画初出演に「光栄やね〜」「ほんまやね〜」と大喜びだ。

「あ〜〜〜、ぼよよ〜ん」のギャグで関西から全国区に踊り出つつある、かつみ(40)とさゆり(34)が銀幕に殴り込む。
 2人が出演するのは、山中貞雄監督の「丹下左膳餘話・百万両の壺」(昭和10年)のリメーク。「丹下左膳」シリーズの中でも名作として世界的に知られ、豊川悦司(41)の主演で38年ぶりに映画化される話題作だ。

この日、京都・右京区の東映京都撮影所で行われた撮影に参加した2人は、大作への抜てきに大喜び。演じるのは廃品を集める「回収屋」の夫婦、茂三とハチ。実は、映画界ではおなじみの役で、「スター・。ウォーズ」のロボットコンビは、黒澤明監督の「隠し砦の三悪人」の凸凹コンビがモデルと言われているが、さらにその元祖といわれるのが「丹下左膳―」に登場する、のんきなふたりの回収屋なのだ。スタッフから伝え聞いた2人は「それはすごい話ですね〜」「光栄やね〜」と、またまた興奮気味だ。

 出演のきっかけは意外なところにあった。昨年7月、津田監督が映画で使うネコをさがしに滋賀・びわ湖わんわん王国で行われた「吉本ペットグランプリ」を訪れたところ、ゲスト出演していた2人のキャラクターにひと目ぼれ。もともとは男性同士だった「回収屋」を夫婦の設定に変えたが、2人によると、自宅に70体以上ある招き猫が"金"ならぬ"役"を招いてくれたのだとか。

 女優志望だったさゆりにとって待望の映画出演。さゆりのトレードマークである手作りの髪飾りも採用され、えりすぐりの6種類が登場。子供をあやす場面では、さゆりが髪飾りを両手で引っ張る「ぼよよ〜ん」も。「まさか時代劇で『ぼよよ〜ん』をするなんて」。

 「映画」「さゆり」といえば、大女優の吉永小百合がいるが、実は、さゆりの両親が吉永のファンだったことから小百合(本名)と名付けられたという。津田監督は、さゆりの女優ぶりについて「(起用は)大正解ですね。もっと違う役もできる。これからもどんどん使っていきたい」と太鼓判。漫才界から女優・さゆりが誕生だ。

トヨエツと縁
◆…「かつみ・さゆり」と豊川には縁があり、豊川が2年前に脚本、演出を務めたドラマ「夫婦漫才」のモデルが2人だった。かつみは当時、ドラマに主演した中山美穂の相方役の候補に挙がりながら、スケジュールの都合で涙をのんだ。しかし、今回はリベンジ(?)に成功。さゆりは「豊川さんやったら、斬られてみたいと思うほど、カッコいい」と感激していた。

◆「丹下左膳 百万両の壺」
 隻眼隻腕の剣士、丹下左膳(豊川)が孤児ちょび安を育てながら、柳生家の秘宝"こけ猿の壺"の争奪戦に巻き込まれる、笑いと涙の人情活劇。共演は和久井映見、野村宏伸、麻生久美子ら。
 五社英雄監督の「丹下左膳 飛燕居合斬り」(昭和41年)まで映画は34本も製作され、大河内伝次郎、大友柳太朗、坂東妻三郎、萬屋錦之介(当時・中村錦之介)らが左膳を演じた。映画「冷静と情熱のあいだ」の撮影や数々のCMを手がけた津田豊滋氏の劇場映画初監督作で今年7月、東京・恵比寿ガーデンシネマで公開。大阪では梅田ガーデンシネマで公開予定。