2003年12月 ニッカンスポーツ「ギャグの履歴書」
ニッカンスポーツ「ギャグの履歴書」 「邪魔だから」
頭につけたポンポン
ボヨヨン代で確定申告片方2000円也

 頭の髪飾りを引っばる。手を放すと飾りがピュッっと戻り「ボヨヨ〜ン」。いまをときめく吉本興業の夫婦漫才師かつみ(40)・さゆり(34)のギャグだ。

 原型は99年9月、かつみが「どんきほ〜て」を解散後、1人で活動していた頃に生まれた。さゆりはテレビ局やロケ現場をたびたび訪れ、チアリーダーが使うボンボンで陰ながら? かつみを応援していた。そのときは「頑張るボン」という名前だった。手に持っていた「頑張るポン」が「邪魔だから」と首にかけ、「頭につけてみたら」と髪飾りへ。

 00年4月にコンビとなり、髪飾りもその夏には、現在の形になった。最初はひもの部分にゴムを使っていたが、改良を重ねた。あまりに見事に元の場所に戻るため、その仕組みに興味を持つ人も多い。「企業秘密ですわ。いま特許申請中なんです」と仕組みは教えない。寿命は50回前後ぐらい、すべてさゆりの手作り。片方作る費用が約2000円といい「ボヨヨン代として確定申告してます」と、笑う。

 実は「引っ張って、戻ればおもろい」と、アイデアを出したのはかつみ「サッカーでいったら、彼女がエースストライカーで、ボクはMF。さゆりが前に出ることで、2人が浮かぶんです」。そんなかつみがいるから思い切りボケをかませるさゆり。固いきずなで結ばれる2人に、まだ子供はいないが、さゆりは「ボヨヨンのおかげで子どもが集まってきてくれるんです」と目を輝かせた。さゆりには売れたことより何より、それが1番うれしいことのようだ。
【堀 研次】


仕事も“返済”も順調
○…かつみといえば「なにわの借金王」として知られる。オオクワガタの養殖など、数々の事業に失敗し、さゆりと結婚した96年当時は借金総額約1億7000万円。それが「いまは1億6000万円ぐらいに減ったみたいですわ」とかつみ。かなりの「ボヨヨン効果」だ。さゆりは「なにより本業(お笑い)だけで生きていけるのが大きい」と笑顔で話した。